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泉美木蘭
2020.4.7 10:06

通常の肺炎死者まで遺族に会わせない差別

志村けん死去で、最後のお別れも一切許されずに火葬されている
ことに驚きましたが、なんと通常の肺炎で亡くなった人まで、
「コロナかもしれないから」
という理由で、お別れなしに火葬されているらしい。

感染症に関する法律に
「汚染された疑いがある死体は、24時間以内に火葬し又は埋葬する
ことができる」
という文言があり、それが根拠になっているとか。

はっきり言って、肺炎患者に対する差別としか感じられないのですが?

さらに玉川徹氏がこの話に乗っかって、
日本の肺炎死者数が年間10万人にのぼることを取り上げ、
全員のPCR検査をしていないのだから、もっと多数のコロナ肺炎死者が
いるはずだろうと、またもや根拠なきまま人々の恐怖を煽っている。

肺炎患者差別の扇動ではないでしょうか?

本日配信される予定のライジングで詳述しているので、
ぜひ読んでいただければと思いますが
肺炎は、もともと日本人の死因トップ5位以内に長年ランクイン
しつづけている疾病です。
平成30年は、肺炎で94000人超、誤嚥性肺炎で38000人超が死亡
しているのです。
コロナ以前からずっと、大勢の肺炎患者はいるのです!

ライジングでは、日本の肺炎患者の原因菌や、患者の年齢層、
どのような発症の過程があったのか、厚生労働省の死者統計や
医学論文で
公表されているデータを引いて、詳述しました。

「肺炎死者年間10万人」

「検査してないからコロナかもしれない」

「肺炎死者は恐ろしい、すぐ火葬しなければ」

こんな差別デマを恐怖と不安で許容していてはいけません!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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